アスベストは、断熱性や絶縁性に優れ、薬品にも強く、腐食しないという優れた性質を持っているため、発がん性が問題になるまでは様々な用途がありました。 1970年代には、石綿スレートを中心とする建材に使われていました。アスベストをセメントなどと混ぜ、不燃あるいは難燃建材を作っていたのです。 その他にも、耐火・断熱あるいは吸音の為の吹き付け材、ブレーキなどの摩擦材として使用されたり、アスベスト糸やアスベスト布が作られたりというように、産業用品から日用品までたくさんの使い方をされていました。 しかし、アスベストの発がん性が広く知られるようになり、アスベストの用途は大幅に制限されるようになりました。その結果、現在ではアスベストの9割は建材に、約6%はブレーキなどの摩擦材に使用されているという状況です。 |