アスベストの元素は石綿とも呼ばれる天然の鉱物繊維です。 非常に細い繊維であり、熱や薬品に強く、磨耗にも耐えます。非常に丈夫でもあるため、様々な用途に使われてきました。 ところが、アスベストの繊維を肺に吸い込むと、20年から50年後にがんになる恐れがあるのです。 アスベストにはいくつか種類があり、最もよく使われてきたのが、蛇紋岩の中にできる蛇紋石系アスベストの白石綿(クリソタイル)です。 また、角閃石の中にできる角閃石系アスベストには、青石綿(クロシドライト)や茶石綿(アモサイト)など5種類のものがあります。 蛇紋石系よりも角閃石系のものの方が発がん性は強いと言われています。 アスベストはすでにヨーロッパ8カ国で使用禁止され、米国などの各国々で使用量が激減しています。 日本では1995年4月から青石綿と茶石綿の使用が禁止されたものの、いまだに白石綿は使われているというのが現状です。 |