アスベスト含有建材はほとんどのビルに使われています。 ビル解体時のアスベスト対策は労働安全衛生法で規定されているのですが、実際には対策をしないまま解体してしまう場合が多いようです。 阪神・淡路大震災の被災地では、アスベストを除去せずビルを解体する例が相次いだため、吹き付けアスベスト除去費を公費で負担するようになりました。それでも対策をせず解体する例が後を絶たなかったのです。 被災地に限らず、都内でのビル解体の実態も同様であることが示されています。 解体現場だけでなく、新築現場からもアスベスト繊維が飛散する例は多いようです。アスベスト含有建材を切ったり打ち付けたりするからです。 労働省は新築時のアスベスト飛散防止対策マニュアルを作成していますが、実際は何も対策がとられない場合が多いのが現状です。 |