ごみ処分場が確実に環境を汚染し、地域住民の健康や生命に甚大な危害を及ぼしていることは紛れもない事実です。 1992年7月、廃棄物処理法が大改正される以前の調査では、アスベスト繊維の飛散が確実に検出されていました。 廃棄物処理法改正後、アスベスト廃棄物は密封または固化して収集・運搬、埋め立て処分されるようになりました。 しかし、いくつかの問題点が残ったままです。 第一に、アスベスト廃棄物の定義からアスベスト建材が抜け落ちています。 第二に、吹き付けアスベストを除去しないままのビル解体が横行しています。 第三に、アスベスト廃棄物がごみ処分場にたどり着くまでの過程に問題があります。 収集運搬に伴う積み替え保管所において、廃棄物を大型トラックに積み替える時や、廃棄物を破砕・分別する中間処理施設でアスベスト繊維が飛散するのです。 こうしたアスベスト汚染を抑えるためには、環境団体をはじめ周辺住民による実態解明や問題提起がますます肝要になると言えます。 |