現在、高圧・高温用のパッキンなどごく特殊なものを除いて、全てに代替品があり、アスベストは必要ありません。 例えば建材用の代替品には、パルプやビニロンなどが使われています。ビニロンとは日本で開発された合成繊維です。 しかし、この代替繊維は安全性が十分確認されないまま使われているのが現状です。 繊維に発がん性があるかどうかを判断する基準は四つあります。 第一に、繊維が人の肺に吸い込まれる細さかどうかです。 第二に、肺の奥まで吸い込まれた場合、分解されずに残るかどうかです。 第三に、分解されずに残った繊維が発がん性を示すかどうかです。 最後に、吸い込んだ人が実際にがんになったかどうかです。 これらを踏まえ、天然鉱物繊維であるエリオナイトに発がん性があること、ロックウールや普通のガラス繊維は少なくともアスベストより発がん性が低いことがわかりました。 他の代替繊維についても、早急な調査が必要です。 |