地震によってビルが倒壊したとき、アスベストが飛散したことは十分に考えられます。 また、被災地で大問題になったのは、壊れたビルを解体するときのアスベスト繊維の飛散です。 このとき、アスベストが使われているかの調査も行われず、飛散防止対策もしないままあちこちでビルが解体されたのです。 ずさんな解体工事が行われた結果、現場の近くや現場から離れた神戸の繁華街でさえ、東京の何十倍ものアスベスト濃度が測定されました。 神戸市、環境庁、労働省などの業者へのアスベスト対策徹底指示、1995年3月末からの吹き付けアスベスト除去費の支給にもかかわらず、違法な解体工事は相次ぎました。 また、アスベスト建材などの飛散防止対策がほとんど行われていないことも、アスベスト汚染の大きな要因です。 被災地の住民への健康被害が憂慮されています。 |