悪性中皮腫は、肺を覆う胸膜、小腸や大腸を覆う腹膜、心臓を覆う心膜などにできるがんであり、非常に進行が早いものです。 非常にまれであると考えられてきた病気であり、有効な治療法は知られていないのが現状です。 原因としてはアスベストと、トルコのカッパドキア地方で産出される天然鉱物繊維のエリオナイトしか知られていません。 この病気は、はじめに風邪のような症状があり、咳や痰が出るようになります。進行すると胸水がたまり、胸の痛みと息切れの症状が見られます。 肺がん同様、ごく少量のアスベストを吸い込んでも発病する可能性があること、長い潜伏期間の後発病することが特徴です。 日本では、悪性中皮腫による死亡者が10年間で3.8倍に増加しています。 |